地域鉄道フォーラム -女性の視点で語る鉄道の魅力・その活性化- の開催

一般社団法人交通環境整備ネットワーク主催/国土交通省鉄道局後援

一般社団法人交通環境整備ネットワーク主催、国土交通省鉄道局後援による地域鉄道フォーラム「女性の視点で語る鉄道の魅力・その活性化」を6月14日(土)東武博物館ホールで開催しました。
はじめに、来賓の国土交通省鉄道局鉄道事業課長の高原修司氏からご挨拶と交通基本法の成立並びに地域公共交通活性化・再生法の改正について説明をいただき、その後、水間鉄道株式会社会長関西佳子氏が「水間鉄道の魅力を発信中・笑顔とやさしさ乗せて―会社更生法からの出発―」と題して基調講演を行いました。
休憩の後、東洋大学・国際地域学部国際観光学科准教授の矢ケ崎紀子氏がコーディネーターとなって、関西佳子氏と津軽鉄道株式会社顧問の澁谷房子氏、東武鉄道株式会社広報部課長の髙月京子氏、鉄道アーティストの小倉沙耶氏、鉄道フォトライターの矢野直美氏の女性6人によるトークセッションが繰り広げられました。


期 日:平成26年6月14日(土) 13時00分~15時00分
場 所:東武博物館ホール
東京都墨田区東向島4-28-16 TEL 03-3614-8811(代)
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)東向島駅下車0分
     参加費:無料。ただし、東武博物館への入場料大人200円、小人100円が必要
参加人員:193名
プログラム
   1.来賓あいさつ 国土交通省鉄道局鉄道事業課長 高原修司 氏
   2.講 演
         水間鉄道社長 関西佳子氏
         「水間鉄道の魅力を発信中・笑顔とやさしさ乗せて―会社更生法からの出発―」
   3.トーク「女性の視点で語る鉄道の魅力・その活性化」
     コーディネーター・東洋大学准教授:矢ケ崎紀子氏
                水間鉄道社長:関西佳子氏
                津軽鉄道顧問:澁谷房子氏
            東武鉄道 広報部課長:髙月京子氏
              鉄道アーティスト:小倉沙耶氏
             鉄道フォトライター:矢野直美氏

講演録概要


1.来賓あいさつ
 国土交通省鉄道局鉄道事業課長高原修司氏

 国の交通政策の基本的な方針を定める交通政策基本法が成立。日常生活の交通手段の確保、高齢者、障害者等の円滑な移動等使いやすい環境の整備を目指す。
 地域公共交通活性化・再生法の改正により地方自治体が主体的に検討し、まちづくりと連携した地域公共交通網経営計画の作成が行われることとなる。改正法の施行は秋頃。
 女性の視点での取り組み例を紹介。

2.基調講演

「水間鉄道の魅力を発信中・笑顔とやさしさ乗せて―会社更生法からの出発―」と題して水間鉄道株式会社取締役会長関西佳子氏が講演。
会社更生法により再建ができたポイントとして、しっかりした更生計画案の策定が行われたこと、事業管財人にグルメ杵屋という大きな力を得ることができたことにあると分析。
地元大学や地域、他鉄道と連携し、車内での様々なイベントを展開、駅に留め置いた車両を開放して地元の人に物販をしてもらう「駅なかマルシェ」の開設、ゆるキャラ「葛城ぽん太」の登場、枕木オーナー制度の実施等々地域と密着した数多くの取り組みを紹介、女性経営者ならではの視点が随所にあることに気づかされる基調講演となりました。

3.トークセッション
テーマは「女性の視点で語る鉄道の魅力・その活性化」。
コーディネーターは、東洋大学・国際地域学部国際観光学科准教授の矢ケ崎紀子氏。関西佳子氏と津軽鉄道株式会社顧問の澁谷房子氏、東武鉄道株式会社広報部課長の髙月京子氏、鉄道アーティストの小倉沙耶氏、鉄道フォトライターの矢野直美氏の女性6人による鉄道トークが繰り広げられました。



(1)鉄道との関わり
澁谷房子氏 ―津軽のおねえさん―
昭和52年入社以来人生の半分以上を津軽鉄道と歩む。充実した仕事、人との出会いが氏の財産となった。津軽に遊びに来ていただくときは、「津軽のお母さん」でなく「津軽のおねえさん」と気軽に声をかけて欲しい。





髙月京子氏 ―東武広報で9年―
 広報の仕事において交通インフラを担う企業の責任の重さを痛感。一方、様々な歴史的瞬間の場に立ち会える醍醐味を味わう。路線463.3キロのうち、3分の2の約300キロが輸送密度の低い地方路線。沿線の定住人口の増加や交流人口の創出に向けた取り組みが重要と認識。





小倉沙耶氏 ―多くの人に情報発信―
 鉄道好き、中でもとりわけ「タンク車」と「気動車」、「古レール」が好き。鉄道の魅力を多くの人に発信していきたい、現場に溶け込むことをモットー。知識だけでなく実際の行動でも示せるように車両修繕の腕を磨きたい。




矢野直美氏 ―元祖鉄子と呼ばれて― 鉄道が好きなのは「恋」にも似て理由はない、鉄道が好き、写真を撮るのが好き、人と会うのが好き、文章を書くのが好きで鉄道フォトライターとなる。
「ダイヤに輝く鉄おとめ」では、前例のないことを始めようとする人へのエールを込めて取材。





(2)鉄道の魅力とは
関西佳子氏 
 鉄道はただの移動手段ではなく、人の気持ち、心を乗せているからこそ魅力がある。いろいろな思いの人が電車に乗って移動し、その気持ちが詰まっているから、鉄道は人に近く、心に訴えるものがあるのでは。
澁谷房子氏
 車窓を見てゆっくり過ごすのは至福の時間。同時に鉄道は観光資源であり財産でもある。鉄道は人を引き付ける不思議な力があり、そこには鉄道と人が創りだす物語がある。
髙月京子氏
 女性は集まって語らうことのできる非日常の空間が好きであり、鉄道の旅はそれを演出。女性の本来持っている気持ちを取り込み、満足させるような企画商品を検討していくことが女性ファンの獲得につながる。
小倉沙耶氏
 鉄道の魅力は間口も広く奥行きも広い、女性ファンが増えれば魅力のすそ野が広がる。可愛い鉄道グッズでさらに女性を呼び込む仕組みが必要。
矢野直美氏
 鉄道の魅力は、旅好き、時刻表好き、特急好き、特急でも電車系が好き、ディーゼルが好き、ディーゼルでも何年代が好き、音が好き等あって1冊の辞書ができるほどその魅力の幅は広い。そこに女性が加わった。

(3)地域鉄道活性化へのアイディア
鉄道事業者の立場からは、できることを地道に進める。バス、タクシーも含めて地域で支える仕組みが必要。それをデザインできるのは行政の力。鉄道と地域と利用者が共にウイン・ウインとなるような取り組みが必要、との認識が示されました。
小倉沙耶氏からは、「社長のシャッフルの日」の提案がありました。これは数社の鉄道会社が集まりシャッフルの相手を抽選で決めるもので、それぞれが相手先の会社社長を一日体験することで互いの改善点も把握できるというもの。
矢野直美氏からは、街と鉄道が組んだツアーは心に残るものであり、必ずしもお金をかける必要がないこと、鉄道があるからこそ知らない街と線路で繋がり、観光客が来て、物が運ばれることを前提に考えるべきとの指摘がありました。

(4)まとめ
最後にコーディネーターの矢ケ崎紀子氏から、鉄道の魅力を伝える解説者が必要、鉄道は沿線文化の担い手であると共に地域経済の担い手でもある、女性ファンを取り組むことにより新たな情報発信が期待できる、鉄道間の連携は大切であるがその前提としてそれぞれの個性が大事、「社長のシャッフルの日」は大いに検討の価値あり、と全体を総括していただき地域鉄道フォーラムは終了をいたしました。


講演録の詳細版はこちらから 講演録へ 詳細講演録(pdf,1870KB)

地域鉄道フォーラム開催記念硬券入場券セット

地域鉄道フォーラム開催を記念して水間鉄道水間観音駅入場券、津軽鉄道金木駅入場券、東武鉄道東武博物館入館券とトーク登壇者の硬券名刺をセットにして会場で発売されました。
発売額600円
水間鉄道、津軽鉄道でも発売中

 ポスター

ポスター

ポスター(PDF)
 ポスター

ページのトップへ戻る