セミナートレイン「デハ101を語る」を開催
一般社団法人交通環境整備ネットワーク主催/国土交通省関東運輸局後援
上毛電気鉄道は、養蚕が盛んであった上毛地域とその輸出を行なう東京、横浜との交通利便を図る目的を持って大正13年に免許を取得し、昭和3年11月に中央前橋・西桐生間25.4キロを開業しました。
赤城山南麓を走る地域の足として活躍する同鉄道に乗り、その過去と現在を探訪しました。
期 日:平成27年9月19日(土)13時中央前橋駅集合・受付
参加費:無料、ただし、赤城南麓1日フリー切符(1,300円)が必要。
参加人員:30名
当日のスケジュール
スケジュール
13:00中央前橋駅集合、受付終了後大胡駅まで電車にて移動
大胡電車庫においてセミナー
プログラム
1.あいさつ並びに鉄道の現状
上毛電気鉄道株式会社社長 古澤和秋氏
2.上毛電鉄の歴史
東武博物館名誉館長 花上嘉成氏
3.鉄道への支援活動
2015年の公共交通をつくる会会長・上毛電鉄友の会副代表 佐羽宏之氏
その後デハ101にて西桐生駅まで乗車
登録有形文化財の西桐生駅を見学
16:10終了解散
セミナー風景
昭和3年開業時の車両、デハ101が大切に整備保存されており、この車両をテーマにセミナートレインを開催しました。
13時に中央前橋駅に参加者30名が集合し、大胡駅まで電車にて移動後、齋藤専務理事の司会により大胡車庫内のデハ101の車両の中でセミナーを開始しました。
初めのごあいさつと鉄道の現状を上毛電気鉄道社長古澤和秋氏から説明をいただきました。群馬型上下分離方式の導入によって今日まで支えられてきたことへの感謝と、今後も沿線の足として維持をしていくという強い決意が伝わりました。
続いて東武博物館名誉館長花上嘉成氏より上毛電鉄の歴史の解説をいただきました。本庄までの免許も取得して、利根川を渡るための鉄道と道路の併用橋、坂東大橋の工事も完成していたこと等の興味深い話に、もし本庄まで通じていたら、現在とはまた違った形となっていたであろうことを想像させました。
最後に上毛電鉄友の会副代表佐羽宏之氏から、地域鉄道を応援する立場から友の会の様々な活動の紹介がありました。その中で、鉄道への理解のネットワークを広げていくことが重要との指摘をいただきました。
その後は車庫内の見学に移り、珍しい工具や台車、機関車に触れることができました。
そして一同実働のデハ101への乗車となりました。なつかしいモーター音と共に大胡駅から西桐生駅までの間を、窓からは爽やかな風を受けて快走しました。
登録有形文化財となっている西桐生駅で下車し、同駅を見学後、セミナートレインは終了しました。
地域鉄道のおかれた現状とその対策を知ると共に、古い車両を大切にすることの大切さも学ぶことができたセミナートレインとなりました。
チラシはこちらから(PDF)
上毛電気鉄道社長古澤和秋氏 |
東武博物館名誉館長花上嘉成氏 |
上毛電鉄友の会副代表佐羽宏之氏 |
デハ101車内でのセミナー |
![]() セミナー参加者記念撮影 |