一般社団法人交通環境整備ネットワーク創立総会の開催

場所:財団法人東京都中小企業振興公社第4会議室
日時:平成21年5月15日(金) 18時~

総会資料(pdf)

定刻18時に向後功作常務理事が開会を告げ、創立総会を開始いたしました。

佐藤代表理事挨拶

本日は、たいへんお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます。
当協会の門出にあたるこの創設総会に、慶應義塾大学名誉教授で交通経済学がご専門の藤井彌太郎先生、そしてご多忙の中、国土交通省鉄道局のご要職の皆々様にご臨席賜り厚く感謝を申し上げます。
さて、鉄道と地域の関わりをコーディネートし、さまざまな活動をしてきた「コミ鉄ソサエティ」、それから「地方鉄道支援市民ネット」これは任意団体だったわけですけれども、両活動をさらに発展させるため、法人格を備えようとこれまで様々な作業を進めてまいりました。関係の諸手続きが済みまして、お蔭様をもちましてこのたび4月1日付けで一般社団法人交通環境整備ネットワークとして発足することができました。
まだ、まだ、生まれたばかりの小さな団体ですが、地域鉄道を大切にする私どもの熱き思いは大きく、一歩一歩活動を着実に積み上げ、大きな力が発揮できるようになりたいと考えています。それにはここにお集まりの皆様方のお知恵とお力がぜひとも必要であると考えております。
そしてより多くの賛同者の輪を広げてまいりたいと思いますので、どうか今後ともお力添えをお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
  続いてご来賓のご祝辞に移り、国土交通省鉄道局地域鉄道支援室長の上住まり様及び慶應義塾大学名誉教授の藤井弥太郎先生からご祝辞をいただきました。

国土交通省鉄道局上住まり地域鉄道支援室長様ご祝辞

ただ今ご紹介にあずかりました国土交通省鉄道局地域支援室の上住と申します。どうぞよろしくお願いします。 本日はここに一般社団法人交通環境整備ネットワークが設立されたということで、心からお慶び申し上げます。
またこの貴重な門出の場にお招きいただきありがとうございます。 本日お越しの皆様方には、地方の中小の鉄道の置かれているたいへん厳しい状況というのは申し上げるまでもなくよくご存知だと思いますが、国土交通省で は地域鉄道の再生や活性化を鉄道行政の非常に大きな柱のひとつとして位置づけております。
地域公共交通の活性化及び再生に関する法律が施行されましてから早くも一年半が経つわけですが、地域の鉄道の活性化というのは、地元の関係者の方々が一体になってがんばる取り組みを、国が支援させていただくという形になっておりますが、だんだんその形が浸透して来つつあると思っております。はじめはトライアングル型のつながりかもしれませんが、参加される皆様方がいろいろ議論される中でだんだんと当事者の意識が芽生え、こなれてきて、徐々にサークル型になっていくのではないかというふうに考えております。
実際に皆様の創意工夫というのが成果として現れてきておりまして、地域によって事情は異なると思いますけれど、その一部でも良いからその成果を他の地域で真似ていくことで横にどんどんと広がっていくといいな、と私は考えています。 そういう意味でも、情報発信であるとか情報共有というのはとても大事だと考えておりまして、そのような場を作っていただいたことは大変貴重なことと考えて おります。
ぜひ皆様のお知恵を拝借しまして、私どもにもフレッシュなアイディアを授けていただければと思っております。
最後になりましたが本日ご列席の皆様方のご健勝とご活躍と、交通環境整備ネットワークのご発展をお祈り申し上げます。ありがとうございました。

慶應義塾大学名誉教授の藤井弥太郎先生ご祝辞

一般社団法人交通環境整備ネットワーク、名前が長いですね(笑)、私は原稿を書くのが苦手なのですが、会長の佐藤さんの原稿の排出量はものすごく多く、たいへん精力的な人です。
原さんとは古いお付き合いで、鉄道運賃の制度改正、プライスキャップの議論の時からで、自宅に伊豆望洋軽便鉄道と言いましたか、大変立派な鉄道模型がありまして、私もそれに何周か乗せていただいたのですが、しょっちゅう脱線する、またすぐに復旧するという鉄道で(笑)、そういう訳で、お二人ともバイタリティも富み、成果をあげてこられてきました。
今もお話がありましたように地方鉄道に風としてはあまりいい風が吹いていない。今存在する地方鉄道、また新しい新幹線ができると新しい地方鉄道が加わるかもしれませんが、いろいろの種類の鉄道があって、沿線の人口規模も違うし、あるいはお客さんの利用条件も違う、そういう意味では一概には言えないわけです。社会にせっかくある鉄道を、社会皆で活用できるように我々も願っておりますので、この交通環境整備ネットワークで情報と交流の機会をぜひ創り上げていっていただきたいと思います。
学校の教師は、ひとこと悪口を言わないと気がすまないところがありまして(笑)、名前に「交通」と付いて、「鉄道」と付いていない、それがちょっと問題でありまして、「交通」と付いて検討する結論は、必ずしも鉄道の問題じゃないかもしれない、特に地域の交通の問題というのは。
「公共交通」というのは鉄道もバスもタクシーもあるわけで、鉄道だけが公共交通ではないのです。そういう意味では地域の交通をどういうふうに守るかという広い意味できっと幅広く活躍されると思います。その中でも、なおかつ鉄道の存続が必要だということは、だいたい我々は判っているわけです。こういうことをまず整理して、その上で地域社会の交流の機会をぜひ作っていって欲しいと思います。
交通環境整備ネットワークのご発展を心から期待しております。

祝電のご披露

ご臨席いただいた国土交通省鉄道局地域鉄道戦略企画官の安西幸光様、鉄道業務政策課専門官中田勝久様をご紹介の後、祝電が披露されました。

○祝電 国土交通省国土交通審議官 宿利正史様
「一般社団法人交通環境整備ネットワークの創立を心からお祝い申し上げます。 それぞれの地域において鉄道やバスなどの公共交通を確保し活かしていくことはきわめて重要な課題ですが、そのためには色々な知恵や工夫と多くの方々の熱意や努力が不可欠です。 貴団体の今後の活躍に大いに期待します。」

○祝電 近畿大学教授 斎藤峻彦 様
 「新しい機構の設立を祝し、今後ますますのご発展をお祈り申し上げます。」

○祝電 津軽鉄道株式会社代表取締役社長 澤田長二郎 様
 「一般社団法人交通環境整備ネットワーク設立、総会開催おめでとうございます。念願成就、今後益々のご隆盛を祈念申し上げます。」

○祝電 千葉都市モノレール株式会社 様
 「この度は一般社団法人交通環境整備ネットワークのご設立、誠におめでとうございます。
 今後は、より良い交通環境の実現に向け、貴ネットワークのご活躍を心より期待しております。」

○祝電 JR千葉鉄道サービス株式会社代表取締役社長 後藤慎悟 様
「交通環境整備ネットワークの創立総会の開催おめでとうございます。
 貴社団法人のご発展と皆様のご活躍をお祈りいたします。」

このあと、2009年度事業計画及び予算が承認され、総会は終了、引き続いて同じビル内2階の「浜町亭」に席を移動し、懇親会が行われました。
国土交通省鉄道局より北村隆志局長様、濱勝俊総務課長様、越智政広課長補佐様のご臨席をいただき、北村局長様のごあいさつと乾杯により、終始なごやかに門出を祝う懇親会となりました。

報道記事(交通新聞)pdf  

ページのトップへ戻る