山形鉄道大学セミナートレインの開催
一般社団法人交通環境整備ネットワーク/山形鉄道株式会社 共催
場所:山形鉄道・長井市あやめ会館
日時:平成22年10月30日(土)10:40~17:00
案内チラシ(pdf)
プログラム(pdf)
写真:米屋浩二氏撮影
10月30日(土)10時半に山形鉄道赤湯駅に関東からと岩手、仙台方面からも参加を
いただいて総勢26名が集合。
ホームの上で受付開始。
11時50分発の通常列車に山形鉄道大学用に一車両を増結していただき乗車。車内で
は、山形鉄道野村社長のあいさつからはじまりました。
続いて佐藤信之代表理事のあいさつ
司会は、ご存知山形鉄道のカリスマ販売員の野道大氏 。
途中の宮内駅では、先般デビューしたばかりのうさぎ駅長「もっちい」とご対面。
さらにはなつかしき駅弁売り、なんと野村社長が売り子扮にして現れ、車内は拍手喝采。 なんともなつかしい駅弁売の姿。
特製駅弁!
それから終点荒砥駅まで名物方言ガイドの横山直幸さんによるの軽妙な話しぶりについつい引き込まれ、何度となく車内は爆笑につつまれました。お蔭でにいつのまにか沿線の風景や歴史・民俗に精通できることとなりました。
終点荒砥駅では駅に併設された鉄道資料館と車両基地を見学したのち、皆で歩いて最上川橋梁を見学しました。
明治時代の全錬鉄製ダブルワーレントラス橋で、東海道において使われたのち、大正12年にこの地に転用されたものです。国内最古の現役鉄道橋として土木学会より平成20年度の選奨土木遺産と認定されています。
午後はあやめ公園駅まで戻り、あやめ会館でのフラーワー長井線活性化セミナーに臨みました。セミナーは、先の鉄道大学参加者に加えて地元の方々の参加もい
ただき、総勢51名により定刻14時から開始いたしました。山形鉄道野村社長のあいさつと概況説明ののち、早稲田大学講師の田中人氏と社会学者で女流詩人
でもある水無田気流氏による基調講演をいただきました。
田中人氏は、「鉄道と文化から考える東北」と題して、日常なにげなく「東北」という言葉を使っているが、その視点は東北ものではないこと、ここの地域の視
点で自ら発信していくことの大切さを古今東西の文化史を交えて解りやすくお話をいただきました。
水無田気流氏は、「子連れローカル鉄道旅行-子鉄の楽しさ徹底解明-」と題して、自らの子育ての原体験からそのノウハウや旅行へのヒントをいただきまし
た。小さい子供を連れての旅行は少なからず大変ではありますが、お子様の社会への適応能力はその旅を重ねるにしたがって確実に高まるとの話に一同納得した
次第です。
休憩を挟んで「鉄道の元気は街の元気」と題して、ひたちなか海浜鉄道社長吉田千秋氏と銚子市観光プロデューサーで、元銚子電鉄鉄道部次長の向後功作氏から
鉄道に携わった経験から、鉄道と街との関わりのあり方や共同しての活性化イベントの実施等具体的実践論をご披露いただきました。
写真は、吉田千秋氏 。
写真は向後功作氏。
16時30分にセミナー終了後は、長井駅まで市内を散策しました。水運で栄えた町であり、古い建築物も数多く残っており、落ち着いた街並みは、台風の余波 でちょうど降ってきた雨に濡れより魅力的に感じられました。またの機会にゆっくり散策をしたいと思いながら長井駅に到着し解散となりました。
上段は、山形鉄道の乗車記念切符。
下段は、恒例となりました当法人オリジナル参加証明(硬券)。
参加いただいた皆さんそして山形鉄道野村社長ほかスタッフの皆さんに御礼申し上げます。