第3回地域鉄道フォーラムの開催

一般社団法人交通環境整備ネットワーク主催/国土交通省鉄道局後援

期 日:平成23年6月11日(土)
    13時00分~15時00分
場 所:東武博物館ホール
参加人員:51名
(プログラム)
講演  
  1.地域鉄道支援の概要
   -国土交通省鉄道局地域鉄道支援室長 横田孝洋氏
  2.東武鉄道の安全防災対策の取り組み
   -東武ステーションサービス株式会社常務取締役 宇賀神 博氏
         (前 鉄道事業本部安全推進部課長)
  3.地域鉄道の安全防災対策
     -公益財団法人 鉄道総合技術研究所 理事 河合 篤氏
質疑応答

講演概要

東日本大震災により、地域鉄道も大きな損傷を負いました。
地域鉄道は、単に当該地域の足を確保するだけにとどまらず、コミュニティやその地域で培ってきた伝統や文化を守ることにも寄与してきており、震災復興のためには鉄道の早期復旧が欠かせません。
その鉄道は、常日頃からお客様の安全を確保し、自然災害にも強くなるよう全力を尽くしてきました。
今回の大震災で、鉄道による死者が一人も出なかったことは関係者として、少なからず安堵をしたところですが、ここであらためて地域鉄道に対する国の支援の仕組み、鉄道の安全防災対策の現状や技術を知り、鉄道利用者、沿線住民としても安全防災に寄与できる役割を考えようと、6月11日(土)東武博物館ホールにおいて、一般社団法人交通環境整備ネットワーク主催、国土交通省鉄道局後援の地域鉄道フォーラムを開催いたしました。
全講演録(pdf)

地域鉄道支援の概要

国土交通省鉄道局地域鉄道支援室長の横田孝洋氏からは、地域鉄道の輸送実績の推移、施設の老朽化の状況、経営の状況をデーターに即して説明が行われ、現在地域鉄道のおかれた厳しい状況の理解を深めるとともに、支援メニューと具体的な支援の仕組みについて説明をいただきました。
講演資料(pdf)

東武鉄道の安全防災対策の取り組み

前東武鉄道株式会社鉄道事業本部安全推進部課長で、現在東武ステーションサービス株式会社常務取締役の宇賀神博氏からは、東武鉄道の多岐にわたる安全防災対策の取り組みについて説明があり、「安全対策に終わりはないことを心に刻み、輸送の安全に取り組んでいく」との強い意志が示されました。
講演資料(pdf)

地域鉄道の安全防災対策

公益財団法人鉄道総合技術研究所理事の河合篤氏からは、これまでの研究成果の蓄積によるレールアドバイザー制度など地域鉄道に対する幅広い技術支援体制が既に出来上がっていることの説明がありました。技術の伝承が課題となっている鉄道業界、その中でも特に地域鉄道は人的制約もあってなお困難となっており、鉄道総合技術研究所の支援体制に期待が高まりました。
その後3人のご講演に関して、技術面の課題、事故への対応、中小への支援方策等について、活発な質疑応答が行われました。。
講演資料(pdf)

講演者 講演者

横田孝洋氏

宇賀神 博氏

講演者 講演者

河合篤氏

会場    (以上 写真撮影:米屋こうじ)


講演者のプロフィール (敬称略)

横田孝洋(よこたたかひろ)
昭和51年運輸省入省、鉄道監督局、鉄道局において鉄道行政に携わる。平成20年鉄道局都市鉄道課都市鉄道企画官、平成21年鉄道・運輸機構鉄道助成部担当部長、平成22年7月より鉄道局財務課地域鉄道支援室長。

宇賀神 博(うがじんひろし)
昭和59年東武鉄道入社、東上業務部運転車両課長・運行管理所長・運転課長を歴任。平成19年からは鉄道事業本部安全推進部課長として鉄道の安全防災対策に携わる。平成23年3月より東武ステーションサービス株式会社常務取締役。

河合 篤(かわいひろし)
昭和54年運輸省入省以来今日まで鉄道をはじめとする交通機関の安全に取り組む。埼玉県交通政策課長、鉄道局技術企画課長を経て平成20年近畿運輸局次長。平成21年より(財)鉄道総合技術研究所理事。
 ポスター

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